4月30日のドル/円相場は、朝に安値をつけた後は上昇し、明け方には143円台にのせました。今日は日銀会合の政策金利、そして明日は米雇用統計の発表があります。
今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは143.90円
↓下値メドは141.85円
米価:消費者がコメの値段を高いと思うのは1年前の値段と比較しているから。政府によって脳をリセットされて現在の価格が「適正」と思うようになれば、米価インフレは消える
官製景気:消費者は政府支援のある分野では消費するが、政府支援のない分野では消費を控える
FRB:セントルイス連銀総裁「米国の金融状況は緩和的」
トランプ政策:EVと排ガス規制の見直しへ
欧州経済:フランス、ドイツ、英国で失業率が急上昇
前日の市況
4月のドル売り相場は、トランプ大統領が3日に輸入自動車に25%の追加関税を発動したことで幕を開け、対中関税145%と中国の報復関税125%という米中貿易戦争のエスカレーションで勢いを増し、17日のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長解任の発言でダメ押しとなったが、29日にトランプ大統領が自動車部品の関税を軽減する措置を発表したことで一服した。
とはいえ、米国の景気後退懸念が和らいだわけではなく、この日発表された1-3月期GDP(国内総生産)は3年ぶりのマイナス成長となり、4月ADP雇用統計は民間部門の雇用者数予想を下回るなど、先行き不安は大きい。

4月30日(水曜)のドル/円相場の終値は143.07円。前日終値比0.70円の「円安」だった。
2025年86営業日目は142.27円からスタート。月末のドル買い需要で底堅い動きとなり、東京時間朝にやや下げてつけた142.16円がこの日の安値となった。明け方には2営業日ぶりに143円台にのせると143.19円まで上値を伸ばした。
米国では弱い経済指標が続いているが、ドルは支えられている。米中貿易交渉の進展期待で米株式市場が堅調なことがリスクオフに動くことを止めている。日本銀行が本日の会合で追加利上げを見送るとの見方が広がっていることもドル/円を支えている。

主要指標 終値

ドル/円続伸143円 日銀で5月は円高?円安?
- 今回のレポートはいかがでしたか?
- コメント
本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。 詳細こちら >>